あなたは日本人?沖縄人?それとも琉球人?
6日、早稲田大学、教養学部の学生たちと、沖縄について議論する機会がありました。テーマは沖縄経済や、基地問題、沖縄の文化など、とても深い内容まで話をすることができました。早稲田から来沖した、学生たちは、沖縄の現状をいろんな角度から見て、考えてくれました。凄く嬉しいことです。「今回学んだことを、地元や東京でも“伝えていきたい”」と語ってくれたことに感動しました。
早稲田の学生の質問で非常に興味深い質問がありました。「皆さんは、沖縄人なのか、琉球人なのか、日本人なのか?」といった質問です。
その質問に関して、多くの学生が沖縄人でもあり、日本人であると述べました。また、“ウチナーンチュ”と自ら思うと、心の底から、何かわからないエネルギーが湧いてくるといった話もあり、盛り上がりました。早稲田の学生の中に、ハワイ生まれ、フィリピン育ちの方がいました。彼は「自分が何者なのか」で悩んだことがあり、沖縄の人たちの気持ちが理解できると、沖縄に共感してくれました。
この質問を同世代にすると、日本人であり、沖縄人と答える人たちが多いと思います。日本人であることを正直否定する人は少ないと思います。私の大学の学長は「自分のアイデンティティーがどこに属するかは言語が一つの基準になるではないか」と言っていました。確かに、私たちは日本語をもの心ついたときから話し、日本語で読み書きをしています。しかし、日本語を話さなくても、使用しなくても、沖縄のアイデンティティーが受け継がれている地域もあります。南米のペールやブラジルなどの地域です。沖縄は日本で随一の移民県であり、現在では沖縄2世や3世の人たちが世界各地で活躍しています。日本語は受け継がなくても、“ウチナーアイデンティティー”は2世.3世の人たちにしっかりと受け継がれています。その証拠に世界のウチナー ンチュが沖縄に集う祭り、世界ウチナーンチュ大会などがあります。沖縄がもつアイデンティティーは確かに日本の中でも特別なような気がします。
沖縄生まれの人も、沖縄に住んだことがある人も、沖縄が大好きな人も、沖縄に移住した人も、一度自分が何人かを考えることで、自分のアイデンティティーを探ることができるかもしれません。
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