2013年10月07日
不健康な沖縄
だいぶ、ブログ投稿をご無沙汰しております。久しぶりの投稿です。沖縄地方は台風23号の影響で、「暴風警報」が発令され、土曜日は身動きとれず。聴講予定だった、大学での対談イベントも中止(もしくは延期)。残念に思いながらも、部屋で読書に更ける1日でした。
今、「健康長寿沖縄」について、ペンをはしらせているのですが、あまり意識したことがないテーマなだけに、思考が停止しております。「自分にとっての健康」・・・つまり「私の健康方法」について語るにはまだ早すぎる。考えてはみたものの、まだ20代の自分が健康なんて意識したことがない。んー・・・まぁ、あと2、3日したら、ネタが思い浮かぶでしょう。
前フリが非常に長くてすみません。今日は「長寿県沖縄」について書きます。概況が中心です。
今年、3月に厚生労働省が発表した、都道府県別平均寿命によると、これまでトップを独走してきた沖縄県女性の平均寿命が3位に後退しました。男性も30位に低迷しています。医療関係者の中では「330ショック」と言われています。この話題が上がった当初、私は、「長寿転落」だの「長寿崩壊」などで、なぜ騒ぐのか不思議でなりませんでした。理由は、沖縄県の女性の平均寿命は昨年度と比較した際、86.88歳から87.07歳と1.19歳、寿命が延びているからです。つまり、1位の長野県や2位の島根県の平均寿命の延び率がウチナー人より高いからだと思っていました。また、北中城村の女性は全国の市町村の中で平均寿命が89.0歳だったことからも、「長寿崩壊」までは言いすぎだと感じていました。
しかし、よくよく調べてみると、沖縄は「若い世代の死亡率が高い」ことがわかってきました。同時に「ウチナー人の脂肪率が高い」のも事実です。叩けば叩くほど、ホコリのように、“不健康沖縄”の実態が出てきます。メタボの人(メタボ該当者・予備軍)が全国1位、65歳未満の死亡率が1位、ファーストフードの店舗数が全国1位、ハンバーガーでの外食金額が全国1位、加工肉購入金額1位、野菜を食べる量、男性45位、女性44位。これに加えて、「車社会」が原因であることも否めません。
沖縄経済にとっても、若い世代の健康崩壊は非常に大きな問題です。なぜなら沖縄の労働力人口が減少し、沖縄の経済力が衰えるといった問題がはらんでいるからです。
県民みんなで、がんじゅー、頑丈な体づくりの取り組みが早急に必要です。
今、「健康長寿沖縄」について、ペンをはしらせているのですが、あまり意識したことがないテーマなだけに、思考が停止しております。「自分にとっての健康」・・・つまり「私の健康方法」について語るにはまだ早すぎる。考えてはみたものの、まだ20代の自分が健康なんて意識したことがない。んー・・・まぁ、あと2、3日したら、ネタが思い浮かぶでしょう。
前フリが非常に長くてすみません。今日は「長寿県沖縄」について書きます。概況が中心です。
今年、3月に厚生労働省が発表した、都道府県別平均寿命によると、これまでトップを独走してきた沖縄県女性の平均寿命が3位に後退しました。男性も30位に低迷しています。医療関係者の中では「330ショック」と言われています。この話題が上がった当初、私は、「長寿転落」だの「長寿崩壊」などで、なぜ騒ぐのか不思議でなりませんでした。理由は、沖縄県の女性の平均寿命は昨年度と比較した際、86.88歳から87.07歳と1.19歳、寿命が延びているからです。つまり、1位の長野県や2位の島根県の平均寿命の延び率がウチナー人より高いからだと思っていました。また、北中城村の女性は全国の市町村の中で平均寿命が89.0歳だったことからも、「長寿崩壊」までは言いすぎだと感じていました。
しかし、よくよく調べてみると、沖縄は「若い世代の死亡率が高い」ことがわかってきました。同時に「ウチナー人の脂肪率が高い」のも事実です。叩けば叩くほど、ホコリのように、“不健康沖縄”の実態が出てきます。メタボの人(メタボ該当者・予備軍)が全国1位、65歳未満の死亡率が1位、ファーストフードの店舗数が全国1位、ハンバーガーでの外食金額が全国1位、加工肉購入金額1位、野菜を食べる量、男性45位、女性44位。これに加えて、「車社会」が原因であることも否めません。
沖縄経済にとっても、若い世代の健康崩壊は非常に大きな問題です。なぜなら沖縄の労働力人口が減少し、沖縄の経済力が衰えるといった問題がはらんでいるからです。
県民みんなで、がんじゅー、頑丈な体づくりの取り組みが早急に必要です。
2013年08月12日
沖縄の人口・・・
沖縄にはどのくらいの人が暮らしているのでしょうか。県が毎年、出している推計人口は、141万5千人(平成25年度現在)です。メディアでよく扱われる人口統計の数値は、この数字を基に記事が書かれています。地域経済を語る際、人口は非常に重要です。人口を見ることで、その地域の将来性が見えてくるからです。しかし、この141万5千人の数字は誰がどのようにして、調べたのでしょうか。
この数字は沖縄県が毎年41市町村の住民基本台帳を基に集計し、推計人口として発表しています。この数字はあくまで“推計”なのです。“推計”と言うことは、つまり“実態”の数字ではないのです。沖縄にはフェンスの内側で暮らす、米軍とその軍属が1万1,000人いると言われています。また、常時、6万人が観光客としてホテルで暮らしています。この人たちは、沖縄県が出している推計人口には含まれていないのです。
沖縄を訪れる観光客は、沖縄県民と比べて、約3倍の生活用水を使用します。フェンスの内側で暮らす米軍、米属の電気、水を提供しているのも沖縄県です。ゴミ処理も沖縄が行っています。沖縄の経済を支えている産業の一つ、「公共事業」を行う場合、この実態の数字を無視することはできません。沖縄経済を考える際には、この“実態の数字”を押さえることが重要なのです。
この数字は沖縄県が毎年41市町村の住民基本台帳を基に集計し、推計人口として発表しています。この数字はあくまで“推計”なのです。“推計”と言うことは、つまり“実態”の数字ではないのです。沖縄にはフェンスの内側で暮らす、米軍とその軍属が1万1,000人いると言われています。また、常時、6万人が観光客としてホテルで暮らしています。この人たちは、沖縄県が出している推計人口には含まれていないのです。
沖縄を訪れる観光客は、沖縄県民と比べて、約3倍の生活用水を使用します。フェンスの内側で暮らす米軍、米属の電気、水を提供しているのも沖縄県です。ゴミ処理も沖縄が行っています。沖縄の経済を支えている産業の一つ、「公共事業」を行う場合、この実態の数字を無視することはできません。沖縄経済を考える際には、この“実態の数字”を押さえることが重要なのです。
2013年08月08日
あなたは日本人?沖縄人?それとも琉球人?
6日、早稲田大学、教養学部の学生たちと、沖縄について議論する機会がありました。テーマは沖縄経済や、基地問題、沖縄の文化など、とても深い内容まで話をすることができました。早稲田から来沖した、学生たちは、沖縄の現状をいろんな角度から見て、考えてくれました。凄く嬉しいことです。「今回学んだことを、地元や東京でも“伝えていきたい”」と語ってくれたことに感動しました。
早稲田の学生の質問で非常に興味深い質問がありました。「皆さんは、沖縄人なのか、琉球人なのか、日本人なのか?」といった質問です。
その質問に関して、多くの学生が沖縄人でもあり、日本人であると述べました。また、“ウチナーンチュ”と自ら思うと、心の底から、何かわからないエネルギーが湧いてくるといった話もあり、盛り上がりました。早稲田の学生の中に、ハワイ生まれ、フィリピン育ちの方がいました。彼は「自分が何者なのか」で悩んだことがあり、沖縄の人たちの気持ちが理解できると、沖縄に共感してくれました。
この質問を同世代にすると、日本人であり、沖縄人と答える人たちが多いと思います。日本人であることを正直否定する人は少ないと思います。私の大学の学長は「自分のアイデンティティーがどこに属するかは言語が一つの基準になるではないか」と言っていました。確かに、私たちは日本語をもの心ついたときから話し、日本語で読み書きをしています。しかし、日本語を話さなくても、使用しなくても、沖縄のアイデンティティーが受け継がれている地域もあります。南米のペールやブラジルなどの地域です。沖縄は日本で随一の移民県であり、現在では沖縄2世や3世の人たちが世界各地で活躍しています。日本語は受け継がなくても、“ウチナーアイデンティティー”は2世.3世の人たちにしっかりと受け継がれています。その証拠に世界のウチナー ンチュが沖縄に集う祭り、世界ウチナーンチュ大会などがあります。沖縄がもつアイデンティティーは確かに日本の中でも特別なような気がします。
沖縄生まれの人も、沖縄に住んだことがある人も、沖縄が大好きな人も、沖縄に移住した人も、一度自分が何人かを考えることで、自分のアイデンティティーを探ることができるかもしれません。
早稲田の学生の質問で非常に興味深い質問がありました。「皆さんは、沖縄人なのか、琉球人なのか、日本人なのか?」といった質問です。
その質問に関して、多くの学生が沖縄人でもあり、日本人であると述べました。また、“ウチナーンチュ”と自ら思うと、心の底から、何かわからないエネルギーが湧いてくるといった話もあり、盛り上がりました。早稲田の学生の中に、ハワイ生まれ、フィリピン育ちの方がいました。彼は「自分が何者なのか」で悩んだことがあり、沖縄の人たちの気持ちが理解できると、沖縄に共感してくれました。
この質問を同世代にすると、日本人であり、沖縄人と答える人たちが多いと思います。日本人であることを正直否定する人は少ないと思います。私の大学の学長は「自分のアイデンティティーがどこに属するかは言語が一つの基準になるではないか」と言っていました。確かに、私たちは日本語をもの心ついたときから話し、日本語で読み書きをしています。しかし、日本語を話さなくても、使用しなくても、沖縄のアイデンティティーが受け継がれている地域もあります。南米のペールやブラジルなどの地域です。沖縄は日本で随一の移民県であり、現在では沖縄2世や3世の人たちが世界各地で活躍しています。日本語は受け継がなくても、“ウチナーアイデンティティー”は2世.3世の人たちにしっかりと受け継がれています。その証拠に世界のウチナー ンチュが沖縄に集う祭り、世界ウチナーンチュ大会などがあります。沖縄がもつアイデンティティーは確かに日本の中でも特別なような気がします。
沖縄生まれの人も、沖縄に住んだことがある人も、沖縄が大好きな人も、沖縄に移住した人も、一度自分が何人かを考えることで、自分のアイデンティティーを探ることができるかもしれません。
2013年08月07日
島が減る沖縄・・・
ブログを開設して、初めての投稿です。
早速ですが、みなさんは沖縄と聞いて、何を思い浮かべますか。コバルトブルーの青い海と空、勇壮な太鼓の音と踊りで人々を魅了するエイサー、独自の音階を持ち、三線の音色を奏でる琉球民謡、赤く鮮やかな色をしたデイゴ花、観光名所の美ら海水族館や首里城、沖縄で一番長い道路、58号線(通称:ゴーパチ)、それとも日米安保の要である米軍基地でしょうか・・・

私が住む沖縄は約160島々からなる島嶼地域です。そのうち有人島は39島。この39の島に約141万人(平成24年度現在)の人々が暮らしています。実はこの島の数の数字は変動します。離島振興法により、島に橋が架かると、法律上、島とみなさなくなるからです。決して島が消えるといった現象ではありません。
現在、伊良部架橋を建設中ですが、伊良部架橋が開通した際には、沖縄の島の数が2つ減り37島になると言われています。なぜ1つではなく2つなのか。と疑問を持った方がいるかもしれません。これは伊良部島と下地島が橋でつながっているからです。島の数が減るといったことが起きるのは、島嶼地域である沖縄ならではのことなのです。
早速ですが、みなさんは沖縄と聞いて、何を思い浮かべますか。コバルトブルーの青い海と空、勇壮な太鼓の音と踊りで人々を魅了するエイサー、独自の音階を持ち、三線の音色を奏でる琉球民謡、赤く鮮やかな色をしたデイゴ花、観光名所の美ら海水族館や首里城、沖縄で一番長い道路、58号線(通称:ゴーパチ)、それとも日米安保の要である米軍基地でしょうか・・・

私が住む沖縄は約160島々からなる島嶼地域です。そのうち有人島は39島。この39の島に約141万人(平成24年度現在)の人々が暮らしています。実はこの島の数の数字は変動します。離島振興法により、島に橋が架かると、法律上、島とみなさなくなるからです。決して島が消えるといった現象ではありません。
現在、伊良部架橋を建設中ですが、伊良部架橋が開通した際には、沖縄の島の数が2つ減り37島になると言われています。なぜ1つではなく2つなのか。と疑問を持った方がいるかもしれません。これは伊良部島と下地島が橋でつながっているからです。島の数が減るといったことが起きるのは、島嶼地域である沖縄ならではのことなのです。
2013年08月05日
ウチナーの学生による経済ブログ開設
新しくブログを開設しました。facebookやTwitterでの発信が主流となった現在、ブログを使用している人たちは減少しています。そこで、現在では希少になりつつある、ブロガーになろうとの思いから、ブログを開設しました。 かつては就活ブログというものを記述していました。しかし、何を伝えたいのか主旨がハッキリとせず、耕作放棄地のような状態に・・・そこで改めてリニューアルです。
今回はコンセプトを“沖縄経済”にしました。それもそのはず、実は私の専門は沖縄経済。自らのキァリア形成を考えるにあたり、現在は就職せず、大学院で沖縄経済という学問を学んでいます。そして、少しだけでも学んだ内容を発信できたらとの思いから、ブログを改めて開設しました。タイトルは「ウチナー(沖縄)の学生による経済ブログ」です。“ウチナーンチュ“であることが“誇り”であるとの思いから、タイトルに「ウチナー」と入れました。内容は沖縄経済のことが中心ですが、沖縄経済だけにとどまらず、文化、社会、花鳥風月といった内容にも触れることができたらと思います。3日坊主になることなく、無理なく、継続できたらと考えています。どうぞよろしくお願いします。
今回はコンセプトを“沖縄経済”にしました。それもそのはず、実は私の専門は沖縄経済。自らのキァリア形成を考えるにあたり、現在は就職せず、大学院で沖縄経済という学問を学んでいます。そして、少しだけでも学んだ内容を発信できたらとの思いから、ブログを改めて開設しました。タイトルは「ウチナー(沖縄)の学生による経済ブログ」です。“ウチナーンチュ“であることが“誇り”であるとの思いから、タイトルに「ウチナー」と入れました。内容は沖縄経済のことが中心ですが、沖縄経済だけにとどまらず、文化、社会、花鳥風月といった内容にも触れることができたらと思います。3日坊主になることなく、無理なく、継続できたらと考えています。どうぞよろしくお願いします。